うみ先生から、あのね🎶

商社→小学校教師に転職したうっちー先生が小学校現場を紹介していきます。※2021年5月からは学校教育にコーチングを取り入れる奮闘記に変わりました!

第3位 落着きがなくて座っていられるか不安だった。 はどう変わるのか?その1

落ち着かない子というのはどんな子でしょう。

いくつか例をあげてみます。


①座っていられるがガタガタ椅子を鳴らす子

クラスに5人くらい(ほぼ男子)はいます。ガタガタすることによって、心を落ち着かせ、集中できる場合もあるようです。しかし、そのまま後ろに倒れて後頭部を打つと大変なので、「危ないのでやめようね。」と声をかけます。


②集中すべきときに他のことが気になったり、喋ったりする子

クラスに2~3人くらい(ほぼ男子)はいます。他の子のことが気になって、チラチラ見たり、落ち着きません。こういう子にはたくさん声をかけたり、席を前にしたりします。「今は集中する時間だよ。」と伝えたりもしますし、できていたら「今日は集中して取り組めて、すごかったね。」とみんなの前でほめたりもします。

 

③教室をフラフラして椅子に座れない子

6月をすぎても授業中にフラフラしてしまう子は要注意です。なかなかいません。大体は4、5月中に落ち着きます。もし、6月になっても状況が変わらない場合は、担任の先生とお話した方がよいでしょう。場合によっては、フラフラして違う場所に行ってしまう子もいます。そうなってしまうと、安全が確保できません。

 

また、一人がフラフラし始めてしまうと、クラスの他の子もつられやすくなります。そうなってきたら、クラスの中で姿勢よく椅子に座って頑張っている子をほめ、これが正しいという見本をみんなに見せたりもします。ここでほったらかしにしておくと、クラスでの示しがつきません。しっかりと椅子に座って学習するものだと伝えます。

 

少しでも改善が見られた場合は、注目し、ほめます。頑張ったねカードを作って、毎日、椅子に座っていられたらシールをあげるなども効果的です。

 

あと、落ち着かないことをいかして、仕事を与えることもあります。例えば、隣の先生にこれ渡してきてとお使いを頼んだり、使ったものを片付けてもらったり、合法的に(?)立ってウロウロする時間を作るのです。

 

大切なのは、フラフラする子を怒ってもあまり意味が無いということです。ついついやってしまうことなので、悪気はないのです。フラフラしてしまうことより、改善しようと頑張っていることに注目しましょう。


④授業中に前に飛び出してくる子
この子も落ち着きませんね。呼ばれてもないのに黒板の前に出てくる子も③と同じです。だいたいはルールを知ると落ち着きます。ただ、そこまでして黒板のところに来たい=学習に対する意欲の高さはほめます。


⑤廊下をバタバタ走ってしまう子
たくさんいます。早歩きのつもりでも走ってる子はたくさんいます。廊下を走ると何が危ないのかよく話したり、実際に体験させたりしながら、1年中指導していきます。

 

⑥常に喋っていないと気が済まない子
教員が説明している時に、口を挟んでくる子がいます。特に1年生は多いです。ただ、全員が黙ってしまうとよい呟きも出なくなってしまい、授業としては面白くないのです。これは難しい塩梅なのですが、ずっと黙っているのも困るし、うるさすぎるのも困るのです。聞く時は聞き、つぶやく時はつぶやいて欲しいなと思ってます。また、あまりにも口を挟んでくる子には、「では、先生の代わりに前にきて話していいよ。」と伝えると大体は黙ります。静かに話を聞ける子をほめたり、発言をするときには手を挙げるルールを徹底させたりすることで変わってきます。


⑦話を聞いている間、ずっと筆箱をいじりつづける子
クラスに4人くらい(ほぼ男子)はいます。ついついいじってしまうようです。筆箱をいじっている子に「今のこと、どう思う?」と突然に問いかけるとビックリしてしまうようですが、ぼーっとしていたことにも気づきはっとなります。

 

 

落ち着かないのは、経験上、ほとんどが男子です。

なので、ある意味、男子だったら落ち着かなくて当たり前ともいえます。

そして、1年生といえども、まだ幼稚園や保育園を卒業したばかりですし、早生まれの子にとっては45分間の授業は耐えられません。4月は45分を15分ずつ区切って、いろいろな活動を取り入れていきます。国語だったら、15分読み聞かせを聞く、15分えんぴつで線をなぞる、15分音読をする、などあの手この手で飽きさせないように教員も頑張ってます。

だから、安心してください。

 

落ち着かない子への対応としては、

 

仕方がないと受け止め、(注意はもちろんするけど、怒りすぎてもあまり意味がないので)行動が少しでも改善したらひたすらほめる!ほめる!ほめる!

 

が最善なのではないかなと私は考えています。