うみ先生から、あのね🎶

商社→小学校教師に転職したうっちー先生が小学校現場を紹介していきます。※2021年5月からは学校教育にコーチングを取り入れる奮闘記に変わりました!

第3位 落着きがなくて座っていられるか不安だった。 はどう変わるのか?その2

前の記事の続きです。どちらかというと教員側の対応について書いてしまいましたが、保護者の方も利用できるスキルがあるかなと思って書きます。


⑧友達に暴力をふるう子

そんなに多くはありませんが、たまにいます。
暴力があった場合は、徹底的にやめさせます。
自分の怒りをどう抑えるか、とても大事なことです。1年生でも殴ったり首をしめたりする子もいますし、教員を蹴ったり、ひっかいたり眼鏡をこわしたりという子もいます。以前、そういう子を担任した時がありましたが、下記のようにしたことで少しずつおさまりました。


やってはいけないことと伝える。当たり前のことですが、なんでいけないのかきちんと伝えることが大切です。


人間としてなめられないようにする。前に担任した子は梅雨の時期になるとイライラが抑えられなくなるなど動物的なところがありました。そういう子ほど、相手の力量を見てきます。「この先生は大したことないな。」と思われたら終わりです。ある意味、「この先生には勝てない。」と思わせることが必要だとその時に感じました。


〇この先生は許してくれる甘い先生だと思わせないように、徹底的に怒ることも大事です。だけど、反対に、この先生は自分を守ってくれる人でもあると思わせることも大事です。怒ったり、ほめたり、守ったりしながら絆を作ります。こういう子はあらぬ誤解を受けることもあるので、その時は、「そんなことをする子ではない。」と信じて守ることが大事です。


必ず理由を聞く。何かしらの事情があったはず。かといって、暴力は許されませんので、そのイライラした気持ちはどうしたら良かったか?と問いかけます。


〇友だちに暴力をしなくなってきたら、ほめます。クラスの子はその子を怖がっていると思うので、みんなの前でほめます。そうすると、その子は「どうせ俺なんて」と思う気持ちが少し減ります。みんなも、「〇〇君って、実はいいとこあるんだ。」と思います。そうやって、クラスメイトとの絆も作ります。


〇たまに、自分の体育着を投げたり、自分の物をわざと壊すこともありますが、他の人には被害を与えていないということで、見逃します。「イライラした気持ちを他の人にぶつけなくなって、偉いね。」と伝えます。


保護者の人とたくさんコミュニケーションをとります。保護者もきっと幼稚園や保育園でもさんざん注意されたり、いろいろ言われたりしてきたでしょうから、うんざりしてると思います。だから、良いところもたくさん見つけてほめてから、こちらの要望を伝えるようにしています。
「〇〇くん、最近~をとても頑張っていてすごいです。」と始めてから、本題に入ります。そうやって、保護者とも関係を作ります。


お家で決まり事を決めてもらう。「絶対に人を殴らない。」という決まり事ならば、画用紙などの大きな紙にマジックで太く書きます。そして、毎日学校に来る前に唱えてから来るなどの工夫をしてくれたお母さんもいました。そうして、頑張っていたら、必ずほめてあげることも大事です。


前に担任した子は4月から7月の頭まではカッとなったら友だちに手を出すこともありましたが、少しずつ変化し、全く手を出さなくなりました。素敵な成長でした。

 

大事なのは、相手の頑張りをみとって、すかさずほめることだと思います。

 

大人でも同じですよね。

私もやっぱりほめられると嬉しいです(^^)